コンピュータと温室PLCとの間を、インタープラン社製IM920sL-RS232Cを使用して 無線通信してみました。
通信環境について
無線機の配置は下図のとおりです。
直線距離で約70mあります。交通量の少ない2車線の道路を渡り、田んぼを対角線に横断し、最後に1車線の道路を横断して温室側の受信機に至ります。
コンピュータ側取付写真
事務所壁面に設置しました。
温室側取付写真
プラボックスを設置し、中に無線機を固定しました。
通信状況
無線機の緑のランプ(送信)と赤のランプ(受信)が交互に点灯しており、正常に通信ができていることが確認できます。
考察とまとめ
無線での通信では、有線での通信に比べ、どうしても通信速度が遅くなる傾向にあることがわかりました。そのため、各部屋の切替えを有線での制御に比べ余裕を持たせ、温度の読み取りミスが無いようにプログラムにて対策しました。また、会社前面の道路に大型トラック等の通信の遮蔽物となるものが通過した際は一瞬通信が途切れることもありましたが、通過後はすぐに復帰しましたので、使用上はとくに問題ないと考えております。
通信の信頼性の面では有線が望ましいものの、様々な事情で有線での配線が厳しい場合、このような無線での通信も選択肢に入るのではないでしょうか。
現在、グリーンシステムでは、この無線通信を用いて研究用温室を3棟制御しています。見学は随時歓迎いたしますので、興味のある方はぜひ弊社までご連絡ください。